デザインコース 植栽見学授業

• 2009年7月27日

 

 E&Gアカデミーでは、週5日(月~金)の全日制コース(正式名称は、エクステリア&ガーデンデザイナー養成コースといいます)と、週1回(水or土)の「エクステリア&ガーデンデザインコース」の2つの通学コースを開講しています。さて、先週のE&Gデザインコース(7月22日(水)と25日(土)は、「住宅植栽」の授業として、大田黒庭園(杉並区)と江戸東京たてもの園(小金井市)を見学しました。

まず、JR荻窪駅前で集合し、大田黒公園へ。武蔵野の閑静な住宅街を散策しながら、途中の植物やエクステリアを見学しながら、程なく到着。堂々とした数奇屋門をくぐり、神社の境内を思わせる銀杏並木が現れ、期待が膨らみます。この庭園、何が良いって、入園無料。ナイス、杉並区!音楽評論家「大田黒元雄」氏の旧私邸なんですが、故人の遺言で公園にしたそうです。昔のブルジョアは、太っ腹だったんですね。是非、現代の富裕層の方々にも見習っていただきたい!と思います。園内は、「有料」でも遜色のない本格的な日本庭園です。ハイライトは、建物左手から始まる「流れの石組み」と奥に向かって広がる芝生越しに見える「池泉」でしょう。蚊に刺されまくるのは、仕方ないですね。虫除けスプレー持参をオススメします。その後は、大田黒公園から5分くらいの場所にオープンした「角川庭園」に立ち寄りました。こちらは、角川書店の創業者、角川源義氏の邸宅。改修が済んで、一般公開されたばかり。室内からの庭園の眺めや水琴窟の音色も楽しめます。
 昼食を挟んで、JR線と路線バスを乗り継ぎ、小金井公園へ。午後からの目的地、江戸東京たてもの園は、小金井公園内に設けられています(入園料400円)。こちらは、歴史的建築物の保護継承を目的に東京都が運営している、いわば建物博物館です。中でも、明治時代の豪商・三井八郎衛門邸と高橋是清邸の庭園は素晴らしく、建物と庭園を一体で感じることができる貴重な施設です。近代建築家の前川國男邸や堀口捨己設計の小出邸、茅葺屋根の古民家も見ることができます。お隣の国分寺駅には、「国分寺崖線」を利用した名庭「殿ヶ谷戸庭園」もあり、余裕があれば、そちらまで足を伸ばしたいところでしたが、終了時刻のPM4:00を迎えてしまい、現地解散しました。
【順路】
JR荻窪駅→「大田黒庭園」→「角川庭園」→荻窪駅へ戻り、JR線で「武蔵小金井」駅へ→路線バスで「小金井公園」へ→「江戸東京たてもの園」→(余裕があれば、再度、武蔵小金井から国分寺駅へ移動)→「殿ヶ谷戸庭園」へ