適当に庭園紹介-③ 葛飾・山本亭

• 2009年8月12日

 

折角のお盆休み、「庭でも見に行きたいけど、渋滞がね・・・」という方にオススメなのが、東京・葛飾柴又の「山本亭」です。「フーテンの寅さん」であまりにも有名な「柴又帝釈天」のスグ裏にあります。現在は、葛飾区が管理しているそうですが、大正時代に建てられた民家で、往時の建物と庭園がそのまま保存されています。いわゆる「大名庭園」系の施設ではなく、「家と庭」が一体で鑑賞できるので、エクステリア&ガーデンに興味のある方にはバッチリではないでしょうか。山本亭の素晴らしさは、完璧に作りこまれた「主庭」だけでなく、建物に囲まれた風情たっぷりの「裏庭」や門から玄関までの「前庭」も管理が行き届いているので、「敷地全体を楽しむ」ことができます。また、ホームページでも紹介されていますが、アメリカで発行されている日本庭園の専門誌「The Japanese Garden Journal」が選ぶ、日本庭園ランキングで、必ずTOP5に入る庭園です。柴又は、帝釈天の境内にも「邃渓園」という、これも立派な回遊式庭園があり、2つの庭園を一挙に鑑賞できる、都内有数の庭園スポットといっても過言ではありません。ついでに、「寅さん記念館」も結構楽しめるので、都内でお盆休みを過ごす方は、ぜひ、如何でしょうか?
 因みに、毎年、NO1にかがやくのは、島根県の足立美術館。確かに「もの凄い」庭園だと思いますが、建物のガラス越しでしか庭を見れないので、フラストレーションが溜まってしまいます。管理面の配慮だと思いますが、一歩だけでも良いので、外に出られるようにして貰えたら、もっと来館者も増えると思うのですが・・・