植栽見学ツアー 「旧朝倉家住宅」

• 2009年10月18日

 

 本日は、月イチ恒例「犬塚先生と行く植栽見学ツアー」に行ってきました。場所は、「代官山」から「池袋」へ移動しながら、「旧朝倉家住宅」、「ログハウス展示場」、「自由学園・明日館」、「目白庭園」、「吉村順三ギャラリー」と、盛りだくさんでした。
 まずは、代官山駅で集合し「旧朝倉家住宅」へ。代官山と言えば、カルチャー・ファッションの最先端を行く街。その中でも、「代官山ヒルサイドテラス」は、代名詞のような施設。とにかく「新しくて、お洒落」な場所ですが、その裏手に、ひっそりと「旧朝倉家住宅」は佇んでいます。平成16年に、国の重要文化財に指定された、大正8年(1919年)建築の和風住宅です。詳細は、HPで確認いただくとして、建築物としての歴史的な価値もさることながら、「建物から眺められる日本庭園」として、都内有数の場所であることは、疑いの余地がありません。特に、2階の廊下から庭園を眺め降ろすことができるので、庭全体の雰囲気が良く解ります。建物も庭園も、90年前のものとは思えない程、管理が行き届いていて、今日も、職員の方々が、庭の手入れや清掃をされていました(渋谷区が管理しています)。庭園は、建物から眺めるだけでなく、回遊できるので、庭園好きの方には堪らないでしょう。以前は、幻の「三田用水」から引いた「滝流れ」が存在していたそうです(庭園の奥部に流れの痕跡が残っていました)。代官山という街が最先端のカルチャーと引き換えに失ってしまったものを、仕切りのフェンス1枚でギリギリ残してきた「旧朝倉家住宅」。紅葉の眺めは、最高でしょうね。
 代官山では、もう一ヶ所、ログハウス展示場の「BESSスクウェア」様を見学させていただきました。
こちらは、ログハウス専門の展示場で、ウッドデッキの使い方や洋風植栽の参考になると思います。住宅展示場も、最近は、アプローチや庭まわりを充実されているので、見学先としても有効です。

 
 「池袋」エリアの見学は、次回、ご紹介します。