植栽見学授業 大崎~トリトンスクエア
• 2010年6月26日
昨日の金曜日は、犬塚先生の引率で「植栽見学」に出掛けてきました。見学授業のポイントは、やはり「天気」です。昨日は、「カンカン照り」一歩手前の丁度良い具合。普段なら、晴天は大歓迎なんですが、前夜(正確には早朝ですが・・・)の「日本×デンマーク戦」の観戦で、一睡もできずに完璧な寝不足状態。こういう時の屋外授業は、体調を崩してしまうので、生徒の皆さんは、絶対に真似をしないでくださいね。
さて、今回は、JR山手線の「大崎駅周辺の緑化地域」と「晴海トリトンスクエア」を回りました。この2ヶ所は、再開発にともなう都心型の植栽エリア。都会のど真ん中に、植物をデザイン的に計画した事例としては、稀有な場所です。エクステリア&ガーデンにおいても「樹種選定」にも参考になるような配植がされています。下の写真は、大崎駅東口、シンクパークタワー敷地内の「緑陰路」。まさに「都会のオアシス」です。
そして、午後からは、「晴海トリトンスクエア」へ。こちらは、敷地全体が「広大は庭園」という感覚。以前は、植栽の管理が多少荒れていた時期もあったようですが、現在は、完璧に手入れが行き届いています。高温多湿の、この季節にも関わらず、枯れた植物を全く目にしませんでした。草花類は、相当に植え替えをしていると思われます。因みに、下の写真は、トリトンスクエアから月島方面を眺めた景色です。いかにも「埋立地」。現在の「東京」を物語る風景ではないでしょうか?やはり、植物を「見て楽しむ」ためには、継続的な管理がポイントになります。「エクステリア&ガーデン」は、完成した時からスタートするという、管理を前提にした世界。「完成した後の維持管理に、どれだけ時間と手間(つまり、お金、ですが…)をかけることが出来るのか?」。「作って終わり」の仕事では無いだけに、業界にとっては、極めて悩ましい問題です。公共と民間の違いもありますし・・・自然な景色を人為的に作り出して、それを維持して行かなければならない、という二律相反の世界。庭園や緑化スペースを維持するには、やっぱり、税金を使うか?免除するか?しかないでしょう。この辺りのことを、マニュフェストで明文化する政党って、あるんですかね?「キレイに植物を管理するなら、補助金が出る!」とかね。