適当に庭園紹介 「池上本門寺 松濤園」
• 2010年9月5日
今日は、池上本門寺の庭園、「松濤園」をご紹介します。以前(去年の4月)に、このブログで紹介したのですが、普段は一般公開していないため、写真も中途半端でした。今日は、「特別拝観」で、じっくり撮影してきましたので、改めてご紹介します。
何しろ、江戸時代初期の「小堀遠州」作と伝わるこの庭園、余計な解説は抜きにして、まずは全景をご覧下さい。地形の起伏を利用した回遊式庭園。周辺には高層マンションもあるのですが、遠景の高木で見事に隠されていて、「都会」であることを忘れさせてくれます。池の対岸から眺めたのが、下の写真です。
そして、名物「大灯籠」。やっと近寄って見る事ができた訳ですが、その巨大さに、改めて驚いて来ました。
庭園の奥部には、豪快な岩組みの「流れ」がありました。今は、水が枯れてしまったそうですが、往時は大迫力だったことが偲ばれます。
園内には、4ヶ所も茶室があり、それぞれ雰囲気が違って変化があります。下の写真の茶室では、茶席も設けられていました。
園路にも様々な趣向が凝らしてあり、下の写真は、敢えて石橋を渡らせるようにしていました。
そして、境内には、徳川2代将軍・秀忠が嫡男・家光の無病息災を祈願して建立したとされる「五重塔」が残されています。
とにかく、池上本門寺は、「日蓮上人」が開山した由緒のある寺院だけに、加藤 清正が寄進した“石段”や本阿弥 光悦が書した“扁額”、勝海舟と西郷隆盛の「江戸城無血開城」会談など、「松涛園」以外にも“歴史”が楽しめる、GOODな場所です。