植栽ツアーPart-2 「香山園庭園」と「旧猪俣邸」
• 2010年9月20日
昨日の植栽ツアーは、「ボリュームたっぷり」だったので、2日に分けてご紹介します。
さて、最初に見学した「武相荘」の興奮冷めやらぬ中、移動途中に昼食(みんなで回転寿司!)を済ませて、「香山園(かごやまえん)庭園」へ。鶴川駅のほど近くにあるこの庭園は、天文13年(1544)に、小田原北條氏2代目頭首・北條氏綱に客人領主として仕えていた「神蔵盛清」の草庵として建てられた「瑞香殿」が発祥になっています(パンレット引用)。現在の主殿は、明治39年に改築されたもので、室内には数々の美術品が展示されています。
そして、主殿に面して、本格的な日本庭園が広がっています。こちらの作庭が始まったのが、400年以上も昔の元禄2年(1599)。その後、代々の当主が手を加えながら姿を変え、現在の庭園は、昭和39年のものだそうです。園内を一周できる“池泉回遊式”庭園。特に、池中の石組は、「なかなかない」レベルだそうです(犬塚先生曰く)。以前、NHK大河ドラマ「徳川吉宗」の撮影にも使われたそうです(柳沢吉保邸=「六義園」という設定だったそうです。現在の「六義園」は、引いて撮影すると、どの角度でも「ビル」が映ってしまうため、こちらを使用した。)そんな、裏話もお聞きして、次の見学地「旧猪俣邸」へ移動するため、「鶴川」駅へ。
「旧猪俣邸」は、小田急線「成城学園前」から徒歩で数分。成城学園の高級住宅街の中、ウバメガシの生垣が目印です。昭和42年に竣工した木造平屋建て住宅で、現在は世田谷区が管理し、一般開放しています。こちらは、建築界の巨星「吉田五十八」氏と造園界の名匠「飯田十基」氏がコラボした公開作品として、知る人ぞ知る、名スポットです。一時期、建物の耐震対策のため、クローズしていましたが、また復活しています。
しかし、昨日は、杉苔の保護のため、庭園一面に白い布を被せて、日陰を作っていました。10月いっぱいは、この状態のままだそうです。
見学されるなら、それ以降が良さそうです。また、ゆっくり来ましょう。