「園芸知識」も大事なんです!
• 2011年6月1日
E&Gアカデミーは、「エクステリア&ガーデン」の設計(デザイン/プランニング)や製図、パース/プレゼンテーション、構造や積算など、“建築/インテリア系”の学校と同じ名称の科目が並びます。これは、「エクステリア&ガーデン」と「建築/インテリア」の仕事の流れ(手順)が、ほぼ一緒のため、必然的に勉強の仕方も共通する訳ですが、ここで、素朴な疑問が湧いてきませんか?
そうです、「仕事の流れが一緒なら、建築/インテリアの知識があれば、エクステリア&ガーデンも出来る?」と思いませんか?確かに、構造物(ブロック塀や門まわりなど)や床面(駐車スペースやアプローチの床)のデザインは、建築的な知識でイケますが、「エクステリア&ガーデン」のポイントは、“植物”という生き物を扱うこと。これは、「建築/インテリア」には無い、特異な要素です。
村上 龍さんの「13歳のハローワーク」での取り上げ方を参考までにご紹介しましょう。“庭園設計士(今は、ガーデンデザイナーと言いますか?)”は『花や植物が好き』な13歳に、“エクステリアデザイナー”は『家やインテリアが好き』な13歳に、それぞれ勧めています。『花や植物』と『家やインテリア』に跨る「エクステリア&ガーデン」の世界。さすが、村上龍さん、本質を突いてきますね。E&Gデザイナーを目指す以上、『花や植物』の知識が重要なことは、疑う余地がありませんね。
園芸(草花類)知識をご担当の大嶋先生は、埼玉県の実野里ガーデン様で、日々、草花を扱っている、草花の専門家です。大嶋先生が、講義の中でおっしゃていた、「まず、好きなモノを50種類程度、覚えましょう。」 そして、設計課題に取り入れながら、使い方を覚えて行きましょう。
えっ?犬塚先生は「樹木を覚えるように!」と言っていた?それはそうでしょう。「エクステリア&ガーデン」では、「樹木」と「草花」の2種類の『植物』を同時に使いますから…
村上龍さんが言うところの『花と植物が好き』は、『草花類(園芸)と樹木類(造園)が好き』に置き換えると、解りやすくなりますね…