施工実習「ブロック塀」を作ってます。

• 2011年6月8日

 

 今日の全日制コース授業は、施工実習でした。朝から雨模様で、いよいよ第14期生の「晴天運」も尽きてしまうのか…と、意気消沈気味に、実習地へ向かいました。ところが、実習地に着いた頃には、すっかり雨も上がり、雲の合間から陽射しが差し込むまでに天候回復。14期生の「晴天運」、最後まで続きそうです。
 さて、今日は、ブロック塀・施工実習の2日目ということで、前回、施工した「基礎部」の仕上がりが気になるところでしたが、下の写真の通り、全く問題なし。

早速、材料をトラックから降ろします。コンクリートブロックとモルタル用のセメントと砂。以上、コンクリートブロック塀の施工に必要な材料は、これだけ。至ってシンプルですね

 しかし、使う材料の種類は少なくても、殆どの生徒が生まれて初めて体験する「ブロック積み」。林先生のお仲間で、外構施工40年の大ベテラン「木村さん」に、ブロック塀の積み方を見せていただきました。

木村さんが施工するのを見ていると、実に簡単そうに見えます(見えたと思います)。では、同じようにやってみましょう!ということで、

生徒も交代でブロックを積んで行きます。さて、1段目/約10本の施工にかかった時間は、どれくらいでしょうか?
①「30分」
②「1時間」
③「2時間」
正解は、③「2時間」でした!もちろん、林先生や木村さんから、施工の指導を受けながら進めて行くので、その都度、手を止めて、先生方のやり方を教わりながらですから、通常よりも時間はかかります。「ブロック×10本に2時間」で、いいんです。勉強ですからね。

実際に作ってみることで、施工方法や構造を理解して、デザインに活かす。「やった事は理解していく」ですね。実は、それ以上に体験して欲しいのは、「施工が如何に大変なのか?」ということ。エクステリア&ガーデンの仕事の目的は「現場を完成させること」に尽きます。デザイナー(設計者)が、いくら良い提案をしても、施工(作る)人がいなければ、現場は完成しません。そして、それは、そう簡単に出来ることでは無いのです。施工の「難しさ=大切さ」を知り、その技術に敬意を払う事ができる設計者(デザイナー)になって欲しい。という願いがあるので、施工実習の時間も多くとっている訳です。

外での作業は、天気にまかせて、暑かったり寒かったり。だからこそ、休憩時間に食べるアイスも、いつもより美味しく感じるのだと思います。次回は、いよいよ夏に向かって暑さも本番でしょうね。熱中症にはくれぐれも注意しましょう。